こんなお悩み頂きました
「ありのままの自分を受け入れようとしても、だめな部分を受け入れられません。どうしたら楽になるでしょうか?」
自己受容と聞くと、自分のダメな部分やネガティブな感情も含めて一つの存在として受け入れることだと考える人も多いでしょう。
それはすごく大事視点です。
ただし、ここで陥りやすいのが、ダメな自分を受け入れようとしても、なかなか受け入れることができず、楽にならず、何か、諦めているように感じて、辛くなるパターンです。
自己受容とは、自分に諦めを付けることでも、成長を止めることでもありません。
自分の感情を受け入れられない時にやって頂きたいのが
ずばり
「ダメだと感じている自分の意見を聞いてみる」ことです。
ダメな自分の言い分を聴いてみる
例えば、あなたが、資格の勉強をしようとしたり、副業のことで作業をしようとしたり本を読もうと決意したりと何かに挑戦したとします。
しかし、日々の仕事や家事、育児に追われて何もできない場合があります。
そんな時「できない自分はダメだ」と感じて自分を責めることがあるかもしれません。

そんな時に
「何もできなかったってダメだと感じたんだね」
と自分の感情を受け入れることは、もちろん大切なことです。
そして自己受容を深めるために、もう一歩更に「できない自分はダメだ」と感じた自分の声に耳を傾け味方になって言い分を聴いてあげるのです。
背景にある役割を探す
例えば「勉強も何もできなかった」ということは、仕事や家事、育児に一生懸命だった証拠でもあります。
「何もできなかったんだね」と感情の伝え返しで、自分の感情を受け入れるのも自己受容です。
ありのままの自分をそのまま、丸ごと受け入れることで、人は安心感を得ることができます。
そして、その後、加えて「そんなに家族を大事にしていたんだね。偉いね」と自分に言ってあげることで自己受容が更に進みます。
このように、自分のネガティブな言葉の背後にも、私たちの情熱や大事な価値観や役割が隠れています。
これを「肯定的意図」と呼びます。
肯定的意図を見つける
深い自己受容には「統合」のプロセスがあります。
ネガティブな感情の裏側には必ずポジティブな肯定的意図があります。
その肯定的意図を見つけた上で、ネガティブ感情とポジティブ感情を合わせる事を「統合」と呼びます。
すべての側面には陰と陽があり、一見、悪いと見える部分にも必ず意味があります。
それを理解することで、自己受容が更に深まるのです。
無理に受け入れなくてもいい
「ありのままの自分を受け入れる」と言っても、ネガティブ感情の肯定的意図を探す前に無理に受け入れようとすると、諦めにつながることがあります。
もちろん、肯定的意図を出す前に受け入れることで自己受容は大きく進みます。
この方法でうまくいかない場合は、まず肯定的意図を見つけから、自分を受け入れるプロセスを試してみてください。
ネガティブ感情のプラスの側面の役割を意識することで更に丸ごと受け入れることができます。
だからあなたはあなたのままでいいんです。
無理に受け入れようとせずに肯定的意図を探すと自然に自分を受け入れられるようになることもあるのです。試してみてくださいね。
あなたを応援しています。
