【アダルトチルドレン克服】なぜ、アダルトチルドレンは幼少期の記憶が少ないのか? 

幸福のサイクルへリードする
90日 和やかマインドメソッド

アダルトチルドレンヒーロータイプ(もえつき女子)専門カウンセラー

の平風かずのぶです。

あなたは幼少期の記憶が少なくありませんか?

「幼少期の頃のことをほとんど覚えていない」

「家族との思い出があまり出てこない」

「周りの人は子どもの頃の話をするのに、自分には思い出がない」

これまで、多くのアダルトチルドレンの方をカウンセリングしてきましたが、幼少期の記憶が少ない方は、本当にたくさんいらっしゃいます。

では、なぜなのでしょうか?

「覚えていない」のではなく、「感じないようにしてきた」から

になる

結論はズバリ「覚えていない」のではなく、「感じないようにしてきた」からです。

もちろん、幼少期の記憶が少ない理由は人それぞれです。

幼い頃の記憶はもともと断片的ですし、すべての記憶が残っているわけではありません。

私は「記憶がない」という現象だけを見るのではなく、「その人は、感情をどのように感じているのか」に注目します。

記憶と感情はつながっている

私たちの記憶は、単なる映像や出来事だけではありません。

「怖かった」

「寂しかった」

「悲しかった」

「嬉しかった」

「本当は甘えたかった」

このような感情や身体感覚と結びつきながら、経験が記憶として残っていきます。

ところが、子どもにとってあまりにも辛いことが続くと、その感情を感じないようにすることで心を守ることがあります。

心理学では、こうした心を守る働きを「防衛機制」と呼びます。

さらに、耐えがたい体験から心理的な距離を取ることで、出来事や感情とのつながりが弱くなることがあります。これを「解離(かいり)」という概念から理解することもできます。

「忘れた」のではなく、「感じないことで、その時の自分を守った」

ここで大切なのは、

「忘れた」のではなく、「感じないことで、その時の自分を守った」可能性がある

ということです。

そのため、大人になってからも、

「悲しいはずなのに、悲しいと感じない」

「何が好きなのか自分でも分からない」

「嬉しいことがあっても、あまり感情が動かない」

ということがあります。

そして、幼少期の記憶も、ところどころ抜け落ちたように感じることがあるのです。

私自身も記憶が抜け落ちている

これは、私自身にもあります

私は4歳のとき、喘息の薬に起因する心臓麻痺で父を亡くしました。

父が呼吸器をつけて担架で運ばれていったところまでは覚えています。

ところが、その後のお葬式や、その前後の記憶がほとんどありません。

大人になってから、親戚のおばさんに聞いた話があります。

父が霊柩車に運ばれていくとき、4歳の私は、

「どこに行くの!!?」

と、大声で、泣き叫んでいたそうです。

でも、私はその記憶をまったく持っていません。

もちろん、これだけで「解離が起きていた」と断定することはできません。

ただ、4歳の子どもにとって、父親を突然失うという出来事が、どれほど大きなものだったのか。

今の私は、幼い自分が感じきれないほどの悲しみを抱えていたのかもしれない、と考えています。

私が大切にしている、視点

ここからが、私がカウンセリングで大切にしているところです。

幼少期の記憶がない方に、

「もっと思い出しましょう」

「過去に何があったのか探しましょう」

と、記憶を無理に掘り起こすことだけが必要なのではありません。

もちろん、過去を掘り下げていく事は大事です。

しかし、むしろ私は、「今、感情を感じられているか?」というところから、幼少期を見ていきます。

これは、記憶を「過去の問題」としてだけ扱わず、現在の生きづらさと幼少期の自分をつなげて考える視点です。

「私は今、何を感じているんだろう?」

すぐに分からなくてもいいのです。

「寂しいのかな」

「怖いのかな」

「本当は甘えたいのかな」

少しずつ、自分の内側に目を向けていきます。

そして、

「そう感じていたんだね」

「寂しかったんだね」

「怖かったんだね」

「よく頑張ってきたね」

と、自分の気持ちに寄り添い、伝え返し、受け入れ、ねぎらってあげる。

心理学的には、これは心の奥の「小さな自分」への自己共感や自己受容を育てる取り組みとも言えます。

私はこれを、「育てなおし」と考えています。

幼い頃に十分に感じることができなかった感情を、大人になった今の自分が少しずつ受け止めてあげる。

「記憶を取り戻すこと」だけではなく、「自分の気持ちを感じられる自分に戻っていくこと」

が大切になのです。

幼少期の記憶が少ないあなたへ

幼少期の記憶が少ないあなたへ。

思い出せない自分を、責めなくていいのです。

もしかすると、あの頃のあなたは、感じないことで一生懸命、自分を守っていたのかもしれません。

だから今度は、大人になったあなたが、その小さな自分の100%の味方になってあげてください。

「そうだったんだね」

「怖かったんだね」

「寂しかったんだね」

「もう大丈夫だよ」

そんなふうに、自分の気持ちを受け止めてあげる。

それが、幼少期から感じることを止めて頑張ってきた小さな自分を、少しずつ育てなおしていく一歩になるのです。

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