【アダルトチルドレン克服】自分の気持ちが分からない「失感情症」(アレキシシミア)とACヒーロータイプの関係とは

幸福のサイクルへリードする
90日 和やかマインドメソッド

アダルトチルドレンヒーロータイプ(もえつき女子)専門カウンセラー

の平風かずのぶです。

「今、どんな気持ち?」に答えられない

「今、どんな気持ち?」と聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか。

職場で理不尽なことを言われても、「まあ、仕方ないか」と流してしまう。

それなのに家に帰ると、どっと疲れて、理由の分からない涙が出たり、辛いことが多いすぎて、何がつらかったのか、自分でもはっきりしない。

こうした状態は、心理学で「失感情症(アレキシシミア)」と呼ばれる特徴と重なります。

失感情症(アレキシシミア)とは

失感情症とは、自分の感情に気づいたり、言葉にしたりすることが難しい傾向のことです。

大事なのは、これは病名ではなく、感情との付き合い方の「特徴」を表す言葉だということです。

「自分は感情のない冷たい人間だ」という意味でもありません。

感情は、心の中でちゃんと動いています。

ただ、それに気づく回路が細くなっているのです。

体の中で警報は鳴っているのに、その音が自分の耳まで届きにくい状態にたとえられます。

よくある現れ方は、次のようなものです。

・何を感じているのか聞かれても、うまく答えられない
・怒っているのか悲しいのか、区別がつかない
・気持ちよりも先に、頭痛や胃の痛み、だるさといった体の不調が出る

なぜアダルトチルドレンヒーロータイプに多いのか

アダルトチルドレンのヒーロータイプは、家庭の中で「しっかり者」「頼れる子」の役割を担って育った人です。

成績がいい、手がかからない、親の相談相手になる。

周りからは「いい子だね」と言われます。

けれど、その裏側では、親の機嫌を読み、家庭の空気を整え、期待に応え続けていました。

毎日、周りの様子をうかがって「今、自分は何を求められているか」を考え続ける子どもに、「自分は今どう感じているか」を確かめる余裕はあったでしょうか。

寂しい、悔しい、怖い、休みたい。

そうした気持ちを受け止めてもらえなかったり、気持ちに構っていられない状況だったりすると、心は自分を守るために「感じない」方向へ進みます。

つまり、感情に気づかなくなったのは弱さではありません。

厳しい環境を生き抜くために身につけた、大切な工夫でした。

ただ、大人になって環境が変わっても、その工夫だけが残ってしまうことがあります。

そこで生きづらさが出てくるのです。

職場で起きやすいこと

職場の人間関係に悩む40代-50代の女性から、次のようなお話をよく聞きます。

・頼まれると断れず、気づけば仕事を抱え込んでいる
・上司や同僚の機嫌がいつも気になり、自分の本音は後回しになる
・限界まで頑張って、ある日突然、心も体も動かなくなる

特に3つ目が大切なポイントです。

感情は「これは無理」「これは嫌」と教えてくれるサインで、車でいえばガソリンの残量メーターのようなものです。

メーターが見えにくいと、ガス欠の直前まで「まだ大丈夫」と走り続け、ある日いきなりエンジンが止まります。

周りからは「急に倒れた」ように見えても、本人の中では20代からずっと少しずつ疲れが積み重なっていました。

ただ、それに気づくメーターが働いていなかっただけです。

いつも限界まで頑張ってしまう方は、気合が足りないのでも、要領が悪いのでもありません。

メーターが見えにくくなっているだけなのです。

私自身も会社員の時代、上の三つの状態が続いていました。

自分自身の中では、そうするのが当たり前で、残量メーターをまったく意識していなかったのです。

そして、私自身はある日、耐えられなくなり、所属長を辞任するという選択に出たのでした。

回復の第一歩は、小さく気づくこと

回復の一歩は、まず小さく気づくことです。

1. まずは体の感覚から

・肩に力が入っていないか

・胸のあたりが重くないか

・呼吸が浅くなっていないか

感情よりも、体のほうが正直なことが多いものです。

ここに気づくだけで十分です。

2. あいまいな言葉で言ってみる

「なんとなくモヤモヤする」「ちょっとしんどい」「なんか嫌だった」。立派な言葉でなくて構いません。これくらいで合格です。

3. 寝る前に1分だけ伝え返して自分をねぎらう

今日を振り返り「今日いちばん感情が揺れた場面はどこだったかな」と考えてみてください。答えが出なくても、「分からなかったな」で終わっても大丈夫です。続けるうちに、感情の輪郭が少しずつ見えてきます。

そして最後に、出てきた気持ちを「こんなことで落ち込むなんて」と否定しないでください。

伝え返してあげて、「そう感じたんだね」と認めねぎらってあげることが、自分を大切にする練習になります。

長年「感じないようにしてきた」人が、少しだけ感じ始める。

これはとても大きな変化です。

焦らず、ゆっくりで大丈夫です

まとめ

失感情症とは、自分の感情に気づいたり言葉にしたりしにくい傾向のことです。

アダルトチルドレンヒーロータイプの方は、期待に応え続ける中で、感情を後回しにする工夫を身につけてきました。

だからこそ、回復の第一歩は、体の感覚に気づくことと、あいまいな言葉でいいので気持ちを言葉にして、「そう感じているんだね」と伝え返してみることです。

ただ、長い時間をかけて身についた感じ方の癖は、ひとりで変えようとすると難しいものです。

安心できる場で、誰かと一緒に気持ちを言葉にする練習をすると、止まっていた感覚が少しずつ動き出します。

「自分の気持ちが分からない」のは、あなたがおかしいからではありません。

ずっと頑張ってきた証です。

これからは、その頑張りを、自分の気

ちに耳を傾けることにも使っていいのです。

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